イリスの風、歌いました

こないだの19日の祝日、すみだトリフォニーで服部和彦先生の個展がありました。

このような大きなホールで行われる服部先生の個展は、今回で5回目だそうです。

 

当日朝は、アートっぽい廊下を通って楽屋に入りました。後から調べたら、この廊下はテキスタイルデザイナーの粟辻博さんという方の作品だそうです。どうりでおしゃれだと思った・・・。おしゃれなだけでなく、私のように迷って楽屋にたどり着けない人のための目印にもなると思いました(嬉)

 

会場に着くとまず自由練習があり、そのあとは指揮の福田先生も加わってのステージリハーサルとなります。

ステージにあがる直前、舞台袖ロビーで上を見上げたら、謎の滝の絵がびっしりと飾られていました。しかもほとんどが赤い滝の絵・・・。

これはかなりのインパクトです。別面の壁にも同じような滝の絵が飾られていました。調べたところ、これらは横尾忠則氏の壁画で、全部で70枚あるそうです。

この絵に浄化されて、私たちは舞台に出ていきました。

 

この時点ではリハーサルなので、お客様はまだ入っていません。しかし、大ホールは広く、神々しいような空間で、圧倒されてしまいました。思ったように歌えなかったところは、調整です。

楽屋に戻って、皆で録音を聴き直したり、他の演奏者のリハを聴いたり、食事をしたり。

 

その後、本番を迎えて、また滝の絵に浄化されて舞台に出ていくと、ホールはほとんど満席になっていました。お客様の温かいエネルギーを感じながら、今度は落ち着いて演奏することができ、感動しました。

いったん演奏が始まってしまうと音楽はどんどん進み、終わるまであっという間で、終わってしまうのが名残惜しいような気もしました。

無事に終わって良かった~。

 

今回歌わせていただいた「イリスの風」の「イリス」とは、ギリシャ神話の虹の女神のことだそうで、虹が天と地を結ぶ架け橋であるように、イリスも神と人を結ぶ存在だそうです。

 

服部先生の「イリスの風」も、とても神秘的。無伴奏の現代歌曲の重唱はなかなか難しいのですが、素晴らしいメンバーにめぐりあえて、結構「やりきった感」がありました。

 

数日経った今ごろになっても、時々この曲が頭に浮かんできて困っています(笑)

本番が終わったら別の曲を入れないといけないのですが~~。