身体はすごい

「風邪の効用」読書中。

週末、熱が出ました。

そのため、家で猫のように丸くなって眠り続けました。

時折聞こえる雨の音でお天気が変わったことを知り、薄暗くなった外を眺めてはまた眠り、しばらくすると今度は、外が明るい日差しに変わっていたりするのでした。

 

少し動けるようになると、近所のドラッグストアに新しい体温計を買いに行きました。

真新しい体温計で何度も熱を測り、その数値に一喜一憂しながら、子どものように過ごしました。

翌日にはさらに動けるようになったので、鶏肉とシイタケと春キャベツをだし汁で煮込んで、スープを作りました。素朴な味ですが、温かいというだけで何かが許されたような気持ちになり、身体に染みました。

 

熱を出す前に本屋で2冊購入していたのは、偶然にも風邪の本と旅の本でした。

もしかして予知?(笑)

以前、鍼灸の先生に「熱が出ると身体が弛(ゆる)む」と言われたことがあり、そのときはピンとこなかったのですが、この「風邪の効用」を読むと「人間は風邪をひくことによって身体を弛めているし、さらに大きな病気にかからないように調節している」というようなことが書かれてありました。

専門的な骨の位置などはよくわからず、西洋医学の考え方とは少し異なるところもありましたが、納得できるところはたくさんありました。

半分くらい読みました。

 

思い返せば、この一年余り、想定外のいろいろな問題にぶつかって、苦戦した私。

先月収束に向かいましたが、苦労談として笑い話にできる日が来るのだろうか。

 

もしかしたら、これ以上無理させないように、身体は無意識のうちに風邪をもらい、ここで休ませたのかもしれないと思いました。

そう考えると、少し前向きな気持ちになれました。