先週末は祖父(50回忌)と伯母の法要で徳島に帰っていました。
久々の徳島です。
ですが、このところ東京でオミクロン株の陽性者が急増していることもあって、親戚の参列は無しにしました(悲)
ちょっと重かったけれど、江戸小紋と黒の不祝儀用の帯を持参し、着付けてからお寺へ。
冬晴れの、寒いけれど気持ちの良い一日。
空は青くて広くて、名前は分からないけれど鳥が飛んでいる。
ご住職と私だけの静かな法要です。
それでも、着物で出掛けると、「きちんとした感」が出て、良かった。
祖父は50回忌まで私ができた。
こうやって一仕事終えると、ホッとします。
次の日は大阪で用事があったので、歩を進めたほうが良いと思い、三ノ宮まで移動して宿泊。
淡路島を通過するたびに思うのですが、夕陽の時間帯は心が穏やかになります。
三ノ宮のホテルではグルメマップをもらったのですが、満席だったり、お休みだったりで、なかなか夕食の場所が決まりません。
今晩はテイクアウトかコンビニかなあ、と思いながらさまよった挙句、たまたま訪れた洋食屋さんは、レトロな雰囲気がとても素敵なお店でした!
オススメは豚カツだということで、それをいただいたのですが、これがまた美味しかった。
祖父と伯母からのプレゼントだったと、勝手に思っています(笑)
今年のお盆は帰省を諦めた。
東京の感染者数が5,000人を超えてしまい、帰省するのも気が引ける。
三連休のお天気はイマイチだったし、都内で過ごそうということになり、友人と久々に六本木ミッドタウンに出かけた。
浴衣を着て出かけようという要請が友人からあり、OKする。
夏の着物は、着ているほうは暑いが、見ている人を涼しくさせ、やはり風情がある。
見ている分には、着物は夏が一番好きかもしれない。
こんな機会でもなければ今年は着なかったであろう、竺仙のホオズキ柄の「松煙染小紋」を出してみた。
渋い。松煙染小紋は色が渋い。
合わせるのは紺色の博多の紗献上にしようか、黄色の格子の麻帯にしようか迷ったが、黄色でいくことにした。
まず地下の「虎屋茶寮」で、浴衣の展示を少し見て、和菓子と抹茶。
私は「松葉牡丹」、友人は「夏の野」を注文。
とらやの和菓子は安定の美味しさで、見た目も美しく、抹茶も美味しかった。
最近は茶道教室でも(コロナ対策のため)その場で抹茶が飲めなくなっているので、こういう時間は嬉しい。抹茶は免疫力を高めると言われているから、飲んだほうが良いと思うのだが。
地味な夏休みとしてはこれだけでも充分なのだけれど、サントリー美術館にも行くことにした。
「ざわつく日本美術」という表題で、よそ様から借りてきたものではなく、すべてサントリー美術館の所蔵品を、切り口を工夫してうまく展示してあると思った。
たとえば「ふた」を見せて「この本体はどんな感じのものだと思います?」とか、普段は上からしか見ない器を「これは裏から見るとこんなことが書いてあるんですよ、おしゃれ~」とかいう方法である。
(一部を除き)写真撮影可という太っ腹な美術展だったので、装束好きな私は能装束を中心に写真に撮りました。精緻な手仕事にうっとり。
ミッドタウン内にあるガチャガチャ(カプセルトイ)を引いたら、可愛い「招き猫」が当たった。
「日本の縁起物」というシリーズで、張り子でできており、小さいながらも良くできた作りである。
今年の夏はこんな感じで、都内で静かに楽しく過ごしていこうと思っている。
先日のお香の会は「小草香」でした。
「小草香」は、季節の花なら何でもテーマにして良く、春なら「桜草」を取り上げたりするとのこと。
お香の世界は意外と自由なのですね。
この日は「紅花(べにばな)」が取り上げられました。
紅花はちょうど今の季節の花。
夏至から数えて11日目頃が「半夏生(はんげしょう)」なのですが、米沢ではこの日に一輪だけ紅花が咲き、続いて次々と他の紅花も咲いていくのだそうです。この現象を地元では「半夏ひとつ咲き」と呼ぶのだとか。
しかし今年は半夏生より早く紅花が咲いてしまったらしい。気候変動の影響はここにもあるのだなと思いました。暑くなるのが早くなり、暑い期間が長くなったように感じるのは、私たちだけではないようです。
この日は夏着物で参加しました。
池に見立てたひょうたんと青楓をモチーフにした小紋。実はポリエステルの着物なのですが、柄も気に入っているし、今の時期は雨になることも多いので、とても助かっています。
お香の後は、菊家さんの和菓子で茶話会。
菊家さんのお菓子は、イマジネーションも再現性も素晴らしくて、しかも美味しい。
山形から来た本物の紅花と並べて、写真を撮ってみました。
帰りは、青山にある「紅ミュージアム」を紹介され、立ち寄ってみました。
こんな場所があるなんて知らなかった。
紅ミュージアムは、江戸時代から続く紅屋「伊勢半本店」さんが運営する資料館で、紅づくりの歴史や文化が公開されています。
思いがけず、紅花についていろいろと学んでしまった一日。
皆さん、ゴールデンウィークはどうされていましたか?
私は、美術展にたくさん行く予定だったのですが、都内の美術館は緊急事態宣言のために全滅。
「鳥獣戯画展」も中止、「あやしい絵展」も中止。
悲しい。
美術館なんて、オンライン予約で入場制限しているんだから、「密」になるはずもないと思うのですが。なぜだー。
次いつ見られるかもわからないのに。
デパートも大型商業施設も閉まっていたので、お食事も散財(?)もすることができない。
久しぶりに会った友人とは静かにお茶をしたり、その辺を散歩したりしました。
街には意外と人が多かった・・・。
奈良に行ったつもりの「奈良漬」と、金沢に行ったつもりの「甘酒」を買いました。
着付け教室は開いていたので、少し練習に行きました。
他装(人に着せられるようになる)の練習ですが、新型コロナが流行り始めてからは、他人に着せることが難しくなっています。なので、着付け教室のトルソーちゃん相手に練習です。
トルソーはどんなに時間がかかっても文句を言わないけれど、「苦しい」とも言ってくれないですね(笑)
他装はまだまだですが、練習すると、自分の着付けにも役立つなあ、と思います。
あっという間に季節は廻り、袷から単衣の季節に向かっています。
少し前の話になりますが、着付け教室のセミナーで、「着物のパーソナルカラー診断」をしていただきました。
半襟や基本となるピンク色の他、正絹のドレープ32色を次々と肩にあてていって、似合う色を知るグループワークです。参加者は6名でした。
大学卒業時に作ってもらった色無地の着物、そのうち染め替えたいと思っているのですが、どんな色にしたら良いんだろうかと迷う。それが参加のきっかけです。
アースカラーや濃い色は洋服だと素敵ですが、着物は面積が広いですから、重たくなってしまうような気もする・・・。
着物のパーソナルカラー診断では、最初に半襟をあてるのですが、青味がかった真っ白の半襟よりも、私の場合、少しオフホワイトの半襟のほうが顔映りは良いみたいでした。
基本となるピンクも4種類あててみたのですが、イエローベースの2色がキレイでした。
そういえば、卒業式の色無地もサーモンピンクの柔らかい色で、似合う色の範疇には入っていたわけですね・・・。
あの時はあの時で、若い娘らしいそれなりに似合う色だったのだな~、としみじみ思い、作ってくれた母に感謝。
その後、着物を着ないまま私がどんどんトシを取ってしまい、着られなくなっただけなのでした(涙)
ところで、パーソナルカラーには大きくわけて、スプリング、オータムのイエローベースと、サマー、ウィンターのブルーベースの4つがあります。
その人がどこに属するか、またどの色がどこに入るかはだいたい決まっているようですが、流派(?)もあるようで、洋服と着物でも少し違うような気がしました。
6人診断していくと、皆似合う色が違っていて、その診断を見ているのも楽しかった。
女子はこういうの好きだと思う。
先生と確認しながら、私の似合う色をピックアップしてもらったのが、写真の通り。
着物にありそうな32色の中から選んだので、この他にも似合う色はあるそうです~。
思ったより明るい色や薄い色も含まれていて、意外でした。
洋服だと挑戦しないだろう色も含まれている。
着物だといけるかも。
着物はむしろドレスに近いかもしれない。
自分のパーソナルカラー以外はダメ、というわけではないそうです。
全体的に似合う色ばかりだと、かえって野暮ったくなることもあるので、そういう時は逆に小物に苦手な色を投入してみると良いですよ、という話でした。
ファッションは基本、自分が好きなものを着て、したいようにすれば良いと思うのだけど、着物は独自の世界があるし、自分のことは案外分からなかったりするので、とても参考になりました。
色無地の染め替えは、お金もかかることだし、もう少し迷ってみてから。
先週末は久しぶりに、ホントに久しぶりに、お香の会に参加しました。
この日のテーマは「宇治山香」で、喜撰法師の
わが庵は 都のたつみ しかぞ住む 世をうぢ山と 人はいふなり
がテーマになっていました。
百人一首でも有名な、古今集に入っている和歌ですが、喜撰法師については生没年など詳しいことは不明。
謎の人物。
会ではまず、試香で、主題に沿って紐づけられた5つの香りがたき出されました。
香りを聞きながら、イメージを広げていきます。
例えば「わが庵は」では「どんな庵なのか」とイメージしてみる。
イメージの仕方は自由ということだったので、庵も含めた周りの風景を思い浮かべてみました。
そうすると、庵は暖かく静かな場所で、ひとりだけれど決して寂しくはなく、ほっこりするような陽だまりがあり、春には菜の花が咲くような場所だなあ、と何故か思ったのです。
同じようにして、他の4つの香りもイメージを広げていきます。
「都のたつみ」に紐づけられた香りは、少し草の香りがし、草の間から見えるのは夏空でした。何故そう思うかは自分でも分かりませんでした。
「しかぞ住む」に紐づけられた香りは、仏間のようなところで静かに瞑想する僧の姿がありました。
本香では5つのうち1つがたき出されるので、それを回答しますが、当たったかどうかより、それまでの思考過程などを楽しむもののようです。
当たらなくても良いと言われましたが、それでも当たると、単純に嬉しいものでした。
最後に参加者全員で、感じたことなどをディスカッションしました。
同じ香りに対しても、ひとりひとりが違う感じ方をしていて、面白いものだなと思いました。
文学と香りを結びつけるという体験も新鮮でした。
お香の後は、茶話会となりました。
手をアルコール消毒したので、せっかく手に付いた香木の高貴な香りが飛んでしまい、ちょっと残念でしたが。
和菓子は、表参道の菊家さん特注の上生菓子で、この日の和歌がモチーフになっています。
なんて繊細な作りなんだろう。
コロナ禍になってから、日本の文化や芸術に、改めて目が向くことが多くなったかもしれません。
春~初夏に出かける機会をすっかり失ってしまったため、箪笥の肥やしになりかけていた単衣(ひとえ)の米沢紬。
紫がかった光沢のある茶色なので、むしろ秋に合うと思い、「10月だけど、まだ暑いから単衣で良いか!」ということで、着て出かけていました。
しかし、このところ一気に寒くなってしまい、さすがにそろそろ袷(あわせ)かなと。
数回しか着ていないのに、単衣の衿が汚れています。
気を付けていても、衿には皮脂やファンデーションの汚れがついてしまうんですよね・・・。
竹久夢二の美人画みたいに首が細くて長い人は、衿は汚れないのかもなあ。
そういう人、うらやましい。
私は首が短い上に、二重あごなので!(笑)
以前テキトーに汚れ落としに挑戦し、かえって染みが広がってグダグダになったことがありました(泣)
でも、今回はYon Tubeを何本も見て勉強した。
特に参考になったのは、「たかはしきもの工房」さんの「趣通信」。
「リグロイン」と「ガーゼ」と「タオル」を用意し、換気扇も回して、やってみました。
着ると見えなくなる下前の隅っこで、テストもしました。
この薬剤はケチらないことがポイントかも。
着物の下に「タオル」をセット。
「ガーゼ」に「リグロイン」を染み込ませ、最初は叩くように、途中から軽く拭くようにしました。
輪染みにならないように境界線をぼかします。
後は1日くらい着物を吊るしておく。
汚れがついて日にちが浅いためか、茶色の米沢紬はキレイになりました。
You Tube、ありがとう。
他の着物もやってみよう。
少し時間が経っている江戸小紋も、だいぶ染みが薄くなり、ほとんど分からなくなりました(と思う)。
四君子の小紋は、表面の汚れは取れたけれど、薄い筋が残ってしまった。
これは古い染みなのかもしれません。
でも、染みをつけるんじゃないかとビクビクして着物を着ないのも、ちょっとつまらない気がするし、そういうことも含めて「この着物の歴史」くらいに思うことにしよう。
自分で手入れするにしろ、悉皆(しっかい)屋さんに出すにしろ、早目にやったほうが良いんだよね、と思った秋の夕暮れです。
先日、久々に着物を着ました。
今年は夏祭りもなければ、花火大会もない。
高校の同窓会もない。
いろいろなことが「ない」のだ。
どこへ着て行く予定もなかったのだけれど、それもなんだか悔しくて、「雪花絞り」の浴衣を仕立ててもらったのでした。
この着物は京都の藤井絞さんのもの。
インパクトのある柄なので、帯はすっきりしたもののほうが良さそう。
今回はリバーシブルの半幅帯にし、お太鼓風に結んでみました。
この半幅帯、前から見ると波のようなあっさりした柄だけど、後ろではバティックっぽい面も出して、遊んでみる。
洋服だと5分で着られるけれど、着物は準備に1時間近くはみておかないといけない。
着物はめんどくさい。
でも、面白い。
せっかくだから、無理やり予定を作って、どこかへ出かけようかと思うのである。
土曜日は高松高校同窓会の神田会。
新橋で「餡餅雑煮」の会でございました。
「かおりひめ」さんの2階に90名以上の人々が集結し、餡餅雑煮を始めとする香川県のソウルフードに舌鼓を打ったのであります。
餡餅雑煮はもちろんのこと、しょうゆ豆も、刺身も、さぬきおでんもどれも美味しかった!
でもおでんに辛子味噌(白みそ)が付いていなくて、ちょっとさみしかったよ。
この日は着物で参加してみました。
赤の大島紬に、紺色の名古屋帯。
久々に着ると、着付けにかなり手間取ってしまい、ちょっと、もっさりした感じになってしまったけれど、まあ良いか。
着物を着て出かけることに意義があるのだ(笑)
「着付けはスポーツや楽器の演奏と同じ」とおっしゃった方がいましたが、そのとおりで、しばやくやらないと勘が鈍るのかも。
最後に少し歌わせていただきました。
和服だったので、日本歌曲が良いのではと思い「宵待草」と「遥かな友に」の2曲を。
「宵待草」を作詞した竹久夢二の絵のような、たおやかな日本美人を目指したのですが、現実は程遠い。
「着物を着ると益々の貫禄ですね!」と私より体重のありそうなD先輩からも言われてしまうのだった・・・。
友人の岩渕静さんは、プロのピアニストでもあり、またトンボ玉アクセサリーを作るアーティストでもある。多才な人だ。「シズカナソラ」というページでも作品を公開している。
先日、久しぶりに一緒に食事をする機会があり、森の中にあるイタリア料理店を訪れた。
からりと晴れた秋の埼玉である。
レストランはレトロな小屋のような作りで、大きなピザ窯があり、地元の食材を生かした丁寧な料理が提供された。
何を食べても自然の恵みを感じて、美味しかった。
ガラス戸から見える風景は一面の落ち葉で、その落ち葉とそっくりな、枯れ葉のような蝶々たちがひらひらと舞っているのだった。
ぼんやりと見ながら、「そんなに遠くに行かなくても、こういう静かな時間が持てるのは良いなあ」と思ったりした。
静さんは、今年の秋から挑戦しているという、トンボ玉の帯留めを見せてくれた。
事前に写真を送ってもらうとどれも素敵だったが、どれにしたら良いのか、わからない。
和物は、意外な組み合わせが面白かったりするので、私は自分の帯(リバーシブルの半幅帯)を持参していた。
夜店の風船のような、飴玉のような、たくさんのトンボ玉は見ているだけで楽しい。
どうやって作るのだろうか。
いくつか帯に合わせてみると、すぐにぴったりのものが見つかった。
最近バタバタしてあまり着物を着られていないけれど、また着ようかなと思うのだった。
昨晩は、上野の奏楽堂で、現代歌曲のコンサートでした。
服部先生作曲の「恋歌~ソプラノとクラリネットのために~」を歌わせていただきました。
日中からお天気はもうひとつで、雨の中お越しいただいたお客様には感謝です。
由緒あるホールで、お客様を前に、ドレスを着て歌う本番は、背筋が伸びる思いでした。
難しい曲でしたが、私なりに精一杯歌えたんじゃないかな、と思います。
台風の余波などで参加できない方々もおられましたので、「舞台に乗って表現できた」ということだけでも、本当に有難いことです。
普段は、本番に乗れることを当たり前のように思っていますけれど、それは実は貴重なことなんだな、とつくづく思いました。
リハーサルと本番の間に美容院にセットに行きました。後ろ姿を(オペラじゃないので)お客様に見せる機会がなかったので、ここに載せておきます(笑)
ドレスは昔、着物を改造して作ってもらったドレス。
こういう曲のときは重宝しています。
クラリネットの三摩さんも岐阜からいらしていて、一緒にできて本当に良かった。
次は第九。
お彼岸には徳島に帰り、母方の祖母の50回忌の法要をしてきました。
50年近く経った今でも、こうやって供養ができるということは、むしろおめでたいことなんじゃないか。法事だけど!
一昨年、祖父母の住んでいた家も解体しましたので、その区切りということもありました。
今回はどうしても着物で法要がしたかったので、重いのを承知で持っていきました。
着物は、持つより着ていったほうがだんぜん軽いのに(笑)
万筋(細い縦縞)の江戸小紋で、遠くから見るとグレーベージュの色無地のように見えます。
帯は、母が作ってくれた喪服用の黒帯を、修理して使用。
黒の帯締めは古くなっていたので、新しいのを京都の井澤屋さんで買ってから行きました。
お寺の本堂で住職の読経を聞いていると、バタバタした日常を忘れて、とても静かな気持ちになりました。
徳島はまだ桜が咲いていなかった。
途中で雨も降って、少し寒かったけれど、とても良いお彼岸になりました。
なんと日曜日は、お香の会に初参加。
香道では「嗅ぐ」とは言わず、「聞く」と言うみたい。
なんとも風流な・・・。
全く自信が無かったのですが、誘ってくださった方が、「先生も怖くないし、平気ですよ。当てることが重要ではないみたい。自分の感じ方で良いみたいです。」とおっしゃるので、鵜呑みにして行ってみました(笑)
今回のテーマは、12月にふさわしく、香りで戒める「三戒」。
論語の中の三戒(青年の女色、壮年の闘争、老年の利得)にあてた3つに加えて、「心」にあてた香りがあり、全部で4つの香りを、試香3+本香12の計15回聞いていきます。
思ったより多い・・・。
試香の3つを聞いた後、想定外に難しいことに気づき、大変焦りました(汗)
アロマテラピーのようなものを想像していたのですが、香木の香りの差は、かなり微妙。
もっと気合いを入れて聞くべきでした。
香炉の扱いが気になりぐるぐる回したり、早く隣の人に回さなきゃと焦ったりで。
私は香木との対話が充分ではなかった。(←偉そう)
本香をいくつか聞いていうちに、試香の中には無かった香りがあり、これが「心」だなと思いました。ちょっとスパイシーな癖のある香りで、何故かこれだけは当てることができました。後から聞いたところ、「伽羅」だということで、うちの高いほうのお線香の香りに似ていました。
たくさん香りを聞いているうちに、アルファ波が出て、どんどん眠くなってきました。
高貴な香木たちが「眠れ~眠れ~」って私に語りかけてくる(笑)
香木には何千種類もあるのかと思ったら、香道で使うのは、伽羅(きゃら)・羅国(らこく)・真南蛮(まなばん)・真那賀(まなか)・佐曽羅(さそら)・寸門多羅(すもたら)の六種だそうです。全部、東南アジアに生えている木から出来たものだそうで、その国の名前が付いているものが多い。木は1本1本違うものだし、同じ木でも場所によって微妙に香りが違うという話でした。
奥深い世界です・・・。
「着物で参加してください」ということだったので、うぐいす色のちりめんに栗繭の八寸帯で行きました。グリーン地に赤い小花の小紋で、ちょっとクリスマスを意識。
香道の後は、クリスマスの和菓子をいただきながら茶話会となりました。
どれも可愛かったけれど、私はクリスマス・リース。
夏ごろから時々通っていた着付け教室ですが、自装が二重太鼓まで出来るようになり、一昨日、試験を受けて合格しました。
よく通えたなと思う。
合格証ももらえて、だいぶ嬉しい。
これで年末年始の着物でのお出かけも、どんとこい!(笑)
秋口に体調がすぐれなくてしばらく歌えなかった時でも、着物の本を眺めたり、小物を揃えたりすることは、随分と癒しになりました。
他装(他人に着付けること)も勉強したいけれど、これからオペラの練習が忙しくなりそうなので、しばらくはそちらに集中です。
表参道に出ると、とても素敵なイルミネーション!
日曜日は「東京香川県人会」に行ってきました。
この会は、香川県の出身者だけでなく、仕事や学校などで香川県に住んだことがある人も参加できる会だそうです。
私は、高校の先輩から紹介されて、初めて参加してみました。
行ってみると、東京プリンスホテルの大きな会場に、すでに500人以上の人達が集まっている!
今回は第100回記念(驚)
また、事前には知らされていなかったのですが、高円宮妃久子殿下がいらしているということもあって、大変盛り上がった会になりました。
妃殿下はユーモアがあり、とても素敵な方で、入退場されるときには、会場は総立ちで拍手!
香川県の旧家のご出身だということです。
当日のプログラムは、香川県の若手音楽家によるコンサート、事業の決算報告、高円宮妃殿下のお話、来賓の祝辞の後、綾南の獅子舞、香川県の物産品の抽選会、といった内容で進んでいきました。
抽選会は当たらなかったけれど(笑)、帰りにお土産をたくさんいただいたので充分です!
「さぬきうどん」とか「しょうゆ豆」とか「おいでまい(お米)」とか「希少糖」とか・・・。
・・・皆さま、全部ご存知?(笑)
私はこの日は着物で、臙脂色の大島紬に、栗繭の八寸帯にしました。(※鏡に映ったのを撮ったので、左右は逆になっています)
袷で気持ち良く外出できる気候でした。
10月上旬の「きものサローネ2018」で発注した半幅帯が送られてきました!
京都・西陣の田中伝さんのところで仕立てていただいた、リバーシブル半幅帯です。
300種類以上ある柄の中からオーダーすることができ、長さ440センチの長尺なので、ちょっと太めの私でも(汗)変わり結びをすることができる(はず)。
黒いかっこいい箱に入って送られてきた。
グリーン系のバティック(BATIK)柄と、ベージュ系の格子柄にしてもらいました~。
田中伝さんのところはインドネシアの展示会にも出展しているらしく、素敵なBATIK柄がたくさんありましたが、今回はこのグリーン系にしてみました。
この日、私は臙脂色の大島紬を着ていましたので、試しに締めてみたところ、こんな感じ。(※鏡に映ったのを撮ったので、左右は逆になっています)
結びやすいし、木綿や紬に合わせやすそう。
体調がなかなか戻らず、どこにも行く気にならない私でしたが、少しずつ快復してきまして・・・。
受け身のイベントには参加できるようになりました。
連休には「きものサローネin日本橋」に行ってきました。
9月の同期会で何十年かぶりに再会した、昔の会社の同僚に教えてもらって。
10月5日~7日の3日間、YUITO日本橋室町で行われた、ファッション&カルチャーイベントで、きもの関係のイベントとしては割と大きなものです。
全国のきもの産地の方々、問屋さんや小売店さんが、100社以上出店していました。
同僚の話によると「見るだけでもOK。押し売りされないし、話も聞けるよ~」ということだったので、安心して(?)会場へ。
入るとまず目に付くのが、きもの100体コーディネイト。
出店者によって思い思いの着付けがトルソーに施されているのですが、それが実にバラエティに富んでいる。
面白かったし、参考にもなりました。
映画「日日是好日」の中で樹木希林さんが着たコーディネイトも展示されていて、渋くてステキでしたね~。
会場のブースには、個性豊かな着物や帯、着付け小物なんかが並んでいて、中には私の知らないアイディア小物みたいなアイテムもあり、ぐるぐる回って楽しみました。
お祭りの屋台を回っている気分。
この「きものサローネ」では、伝統的で高価なものというよりは、今の時代に合っているものというか、現代ならではの着物の着方やコーディネイトが提案されていました。
産地の伝統工芸を多くの人に知ってもらい、そして守っていくための、ひとつの方法ですね。
私は、小物と足袋を少し買い足し、西陣の帯屋さんにリバーシブルの半幅帯を発注しました。
結局買い物しちゃったよ~(笑)
半幅帯は普段着にする帯ですが、なかなか気に入ったものがないし、ネットだと質感がよくわからなくて。
実際に見て、表と裏の柄を、お店の人と相談しながら決められるのは嬉しい。
300種類以上もあるという柄の中から、今回は2柄を厳選。
・・・実は、パッと見て決めちゃったんですけれどね(笑)
出来上がってきたら、また報告しますね。
今年の夏あちこちに着て行った小千谷縮。
スボン用のネットに入れてくるくる丸め→洗濯機のドライコースで静かに回し→ゆる~く脱水して→着物用ハンガーで形を整えてお風呂場で干したら
・・・さっぱりとキレイになりました!
小千谷縮は麻の着物。
もともとシボがある生地なので、アイロンがけも必要なし。
夏は汗をたくさんかいたので、自分で洗えると気持ちが良い。
夏の着物は、しばしお休みだなあ。来年の初夏まで。
先日京都で途中下車したとき、祇園の「井澤屋」さんに寄ってみました。
井澤屋さんは和装小物のお店で、四条大橋の交差点近くにあり、大通りに面していてオープンな雰囲気。
何かのお師匠さんみたいな人や、着物姿が素敵な地元マダムもいらしているし、海外の観光客の方がちょっと良いお土産を買ったりもしています。
夏物がセールになっていたので、帯揚げを4枚購入。
私のような初心者が説明するのもなんですが、帯揚げとは、着物を着るときに帯枕を隠すために使う、装飾用の細長い布のことです。
最終的には帯の中にほとんど入ってしまいますから、何でも良いと言えば何でも良いような気もしますが・・・。
面積が小さくても意外と目立つものでもあるし、こういうところにもこだわるのが、日本のオシャレ道!
しかも、帯揚げは夏には夏専用のものがあり、袷用のものは使えないときている・・・(悩)
迷った挙句、なかなか渋い帯揚げが手に入りました!
このうち、深い赤のものは、先日のコンサートで着用しました。
どの色も大好きな色なのですが、早く使わないと、夏が終わってしまいますよね(笑)
22日は、伝承ホールで「作曲家二人展」でした。
現代音楽はあまり耳なじみがないのでは、と思っていましたが、私の予想よりたくさんのお客様がいらしていて、ちょっとびっくりしました。
舞台上にいても、客席のお客様が熱心に耳を傾けていらっしゃる様子は良く伝わってきて、とても嬉しかったです。
演奏者がみんな上手な方ばかりで、ご一緒させていただけたのも、嬉しい。
私は、夏ボケなのか、リハーサルの時間を間違えたり(→でもどうにか間に合った)、忘れ物をしたり(→これは後述)、落し物をしたり(→スタッフの方が拾ってくれた)、
・・・もう、どうしたの、っていう感じだったのですが、
温かい方々に支えられて、どうにか無事に本番を終えることができました(汗)
服部先生の、静かで幻想的な世界が、うまく伝えられていると良いなあ。
今回は、曲想から、ドレスじゃなくて夏着物で歌わせていただきました!
紫と薄いグレーのざっくりした縦縞模様の小千谷縮の着物に、
生成り色で植物のポイント柄のある麻八寸帯、
蘇芳というか深い赤の、帯揚げと帯締めです。
楽屋でいざ着付けをしようとしたら、なんと帯枕を忘れている・・・!(困)
これから渋谷のデパートの呉服売り場に買いに?と思っていたら、
お手伝いに来てくれていた大学時代の友人が、持っていたタオルと私の腰紐で、即席の帯枕をささっと作ってくれました!
ありがたや~。
面白い経験がまたひとつ増えました。
終演後のビールが美味しかった!
連休に友人宅で「着付け練習会」(仮)をしました。
練習会が終わったら解散、の予定だったのですが、友人が
「新聞の折り込みチラシに、六本木ミッドタウンのイベントが載っていた。行ってみたい。」
と言うではありませんか。
ミッドタウン奥の芝生広場に、色とりどりのデジタルアートが映し出されるというイベントらしい。
開催期間は7月13日~8月26日で、始まったばかり。
夕刻、出かけることになりました。
それにしても、この日はめちゃくちゃ暑かった。
そして、夏の着物というのは、見ているぶんには涼しそうで、日本の情緒を感じさせるのですが、着ているほうは暑いんですね~(笑)
でも、涼しそうに着ないと!
「光と霧のデジタルアート庭園」は、庭石のようでもあり、花火のようでもあり。
日本の夏のエッセンスを現代アートで表現した、幻想的な空間です。
刻々と変化するので、見ていて飽きません。
たくさん霧が出ているので、いくぶんか涼しく、着物が少ししっとりしました~。
7月7日土曜日は、年に一度の高校の大同窓会で、グランドプリンス新高輪へ。
所用あり、もたもたしていましたら、着いたらもう終わりかけていました(汗)
いつもは1,000人を超えて集まっているそうですが、今年は1,000人に少し届かなかったという報告がありました。
それでも充分すごいですけれどね。
今年は平成最後の玉翠会総会か~。
来年はなんていう年号になるんだろう。
二次会は同期だけで品川のスペインバルです。
楽しく飲んでいたら・・・途中で地震!!
暑かったので、最初は自分のめまいかと思いました。
日本のどこにいても、いつ何があるかわかりませんね・・・。
この日は、この夏に仕立てた小千谷縮を、自分で着付けて出かけてみました。
同級生から「おかみさん」とか呼ばれて、なかなか好評(笑)
着付けは、5月までは自己流でやっていたのですが、6月に着付け教室で教えてもらい、名古屋帯がどうにか結べるようになりました!
そんなに素晴らしい出来でなくても、自分で着付けられるようになると、着物での外出が楽しくなります。
小千谷縮は麻なので、そんなに着崩れないし、値段もそんなに高くないので、初心者が浴衣の次に挑戦する夏の着物としては良いのではないでしょうか。
蝶々夫人の練習の前に着付けを勉強しておけば良かったかなあ、とは思うのですが。
「今日が、これからの人生で一番若い日」と自分に言い聞かせて、がんばるぞ(笑)
先日、品川の下駄屋「丸屋履物店」さんで、下駄を買いました!
黒塗り(黒捌き)の舟形の台に、白に縞の入った花緒をすげていただきました。
舟形の台は入荷したばかりだそう。
丸屋さんでは、まず台を選び、次に花緒を選んで、それから足に合わせて調整してもらいます。
台にもいろいろ種類がありますが、花緒はもっと種類があるので、迷う!
・・・迷うのも楽しみのひとつですね。
ちょっと粋なおねえさんみたいな下駄が出来上がりまして、履くのが楽しみ。
白足袋を履いて夏着物でも、裸足に浴衣でもいけそう。
どこかに出掛けないと。
こちらに来る途中に、品川神社に立ち寄りました。
境内入り口の急な階段の前に石鳥居がありまして、左右の柱には龍が彫られておりました。珍しいな、と思ったら、「双龍鳥居」といって、東京には3つしかないそうです。
品川神社には「金運アップ」のご利益のある「一粒萬倍の泉」もあるそうなんですが、夕方5時を過ぎると閉まっていて、中を見ることはできませんでした・・・。残念。
開演前の舞台袖。
この白い打掛は、京王百貨店の貸衣装処分市で2月に手に入れた物です!
打掛の下に着ている白い着物(掛下)は、友人の岩国のご実家に、長い間眠っていた物。
別々のところにあったのに、柄もピッタリで、まるで一揃いだったように集まってきた!
不思議~。
子ども役が持っていた星条旗は、直前に見つけた新宿の旗屋さんで買った物。
ボンゾの数珠や輪袈裟は、私の伯父の物。
今回は原宿のオリエンタルバザーや浅草にも足を運びました。
日本髪は初挑戦でしたが、思いのほか似合っていた(!)ようで、スズキ役の吉山博子さんともども、良い思い出になりました。
いろいろ大変なこともあったけれど、人にも物にも恵まれた、幸せな公演だったと思います。
『蝶々夫人』は悲しいお話です。
当時の社会情勢としては仕方のない面もあるだろうけれど、見終わった後はいつも居たたまれない気持ちになりました・・・。
でも、プッチーニの音楽はあまりにも美しい!!
散りばめられている日本の音楽のモチーフは、あの時代にどうやって手に入れたのだろうか、と思う。
何度か稽古するうちに『蝶々夫人』をだんだん客観視することができるようになりました。
この名作をどうにかうまく伝えたい、という気持ちが強くなり。
ところで、
舞台ではみんな真剣に演唱していましたが、舞台裏はこんな感じでした。
・・・って、こんな写真撮ったっけ?(汗)
今回は字幕担当の桑原さんにも和装でお願いしました。
伝承ホールの桟敷席で、文豪風。
かっこいい。
やはり着物は、日本人の民族衣装だなあ、としみじみ思うのでありました。
5月12日の良く晴れた土曜日、歌劇『蝶々夫人』が無事終演しました!
オペラは毎回、「出演者とスタッフの全員が当日無事に揃った時点で、8割成功」と思うのですが、今回は特にそうでした。
昨夏くらいから主要キャストで少しずつ稽古をしてきて、その間もいろいろなことがありましたが、なんと本番2週間前に私が足の指を骨折するという・・・(泣)
小道具やらチラシやらいっぱい詰まったスーツケースを、足に落としたんですね。
ホント、気を付けないと。
本番は、がっちりテーピングして臨みました。
本番の舞台には、伝承ホールからお借りした、一双の銀屏風。
演出の森朱美先生の発案で、座敷の四隅に置いた箱馬にも銀色の布をかけました。
柱のようでもあり、結界のようでもある。
ちょっとアンティークな椅子は、アメリカに帰って居なくなったピンカートンの象徴として、2幕から加わります。
森先生の舞台構成は、シンプルだけれどセンスが良く、初めて観るお客様にも内容がよく伝わるので、信頼してお任せしています。
赤い傘に白打掛で脇の入り口から登場したとき、「念願の蝶々さんを演じることができる」と思い、胸がいっぱいになりました。
「1幕では可愛らしく!」と周りからさんざん言われましたので、ピンカートンより偉そうにならないように頑張りましたが、どうだったかな~(笑)
2幕3幕と進むうちに、本当に我が子と別れなければならない母親のような気持ちになり、蝶々さんは歌いっぱなしの難役ではありますが、割とスムーズに歌い進めることができました。
細かい反省点はいろいろとありますが、ぐずぐず悩んでたら、舞台に上げてくださった神様に申し訳ない!
カーテンコールで草履が片方脱げてしまいました(笑)
白打掛の裾は、ナポリ風ピザの端っこみたいで、綿が入って厚くなっているため、前進は容易にできるのですが、後退が難しいのです。両手を指揮者さん、シャープレスさんとつないでいたため、身動き取れず(笑)
伝承ホールは和風の雰囲気なので、今回の演目にぴったりだったのではないかと思います。
お客様も楽しんでいただけたなら幸いです。
公演も今週末に迫りました。
あとはゲネプロと直し稽古で、その次は本番。
そう思うと、ちょっとさみしいような気もします。
大好きな、蝶々さん。
指揮者の福田光太郎さんは、今日までミュージカル「アニー」の指揮で、今日が千秋楽のはず。
明日お会いできるのが楽しみです。
今回は、ピアノの赤坂こずえさんのほかに、国内を飛び回って活躍している、ヴァイオリンの五十嵐彩子さんにも加わっていただけることになりました。
とっても素敵な音色(嬉)
字幕の桑原理一郎さんはゲーム音楽作曲家で、イベントが成功したばかり。
関わり方は様々だけど、オペラはたくさんの人の協力の上に成り立っているなあと。
連休中の練習風景の写真を撮っていただきました。
これは2幕の終わりのほうですね。
このときの蝶々さんは、ピンカートンに会えると思っているので、幸せ。
その前のステリハ時のオケ部隊の写真も。(ちょっと暗い?)
今回のオペラでは、歌やお芝居だけじゃなく、かけがえのない経験がいろいろできました。
本番はこれからなのに、総括しちゃってますが(笑)
4月28日は、母校の園遊会に友人と行ってまいりました。
緑の綺麗な校舎!
良いお天気で、空も青く、気持ちも晴れ晴れとします。
各方面に挨拶を済ませた後、ライシャワー館の近くで野点をやっているのを発見。
急遽お茶会に参加させていただきました。
お菓子は、校内の緑や花の色をイメージしたものだそう。
私は何も考えずに緑の着物を着ており、周りの緑に溶け込んでしまっています・・・。
「カメレオン色の着物」と呼ぶことにしました(笑)
寮の友人たちには出会えませんでしたが、思いがけず知り合いになれた方もいて、来て良かったなあと。
校内の花の写真をたくさん撮りました!
そんな母校も、4月30日には創立百周年を迎えたそうです。
母校には元気であってほしい。
このところ「普段でも、たまには着物で出かけられると良いなあ」と思い始め、なんと夏の着物を新調することにしました。
夏着物は初めてですが、自分でも洗えるように、小千谷縮にしてみました。
反物にひとめぼれ。
仕立て上がってくるのが楽しみです。
それまでには名古屋帯は結べるようにしないとね・・・(汗)
気に入った帯締めがあったので、購入しました。
そういえば、私が小学校のころに亡くなった祖母は、記憶している限りいつも着物の生活でした。伯母も、お茶やお花の行事がある時には、必ず着物で出かけていました。
母と私は洋服派で、私はそもそも着付けを自分でするという発想自体がなかったという・・・。
なので、昨年、徳島の古い家で発見された沢山の着物も、ほとんど親戚に譲ってしまうか、リサイクルに出したので、どんなものがあったかも正直覚えていません。
あのときは、古いモノを断舎利するのに必死でした。
徳島に帰るたびに、大量の荷物と格闘していました。
その反動からなのか、最近の『蝶々夫人』の影響なのかわかりませんが、今は何かを取り戻すように、神社仏閣や古い日本家屋を訪れたり、日本の伝統文化に触れたりしたいと思うようになりました。
古い日本家屋に足を踏み入れるたびに、後悔と郷愁で胸がいっぱいになりますが、
「管理された建物をときどき鑑賞するくらいが、私にはちょうど良いのだ」
と思うようにしています。
4月29日には藤原歌劇団の『ラ・チュネレントラ』が新百合ヶ丘であり、その休憩時間中に、私たちの『蝶々夫人』もチケット販売ブースが借りられることになりました。
ここはぜひ着物で行きたいところですが、
でもどうする?名古屋帯結び(汗)
春になったかと思うと、桜の花はあっという間に散ってしまい、4月になりました。
今年の満開の桜は短くて、ちょっとさみしかった。もっとゆっくり楽しみたかったですよね。
さて、5月の蝶々夫人に向けて、
チラシを配ったり、
打ち合わせをしたり、
立ち稽古をしたり、
衣装の準備をしたり、
しています!
チラシは私がデザインしましたが、日本の伝統色を背景に、題字は黒を使用しました。
墨汁で描いたような感じにしたかったので。
蝶々がとまっている真紅のお花は、このお話の結末を暗示しています。
『蝶々夫人』は悲しいお話ですが、稽古はとても楽しい。
今回は和物なので、今までにしたことの無いような勉強(?)もしています。
年末から日舞を習い始めました。
日舞といっても私の場合、立ったり、座ったり、うろうろしたりするだけで、なかなか先には進めないんですけれどね(汗)
ああ、なんで、もっと若い時にやっておかなかったんだろう~!
それから、すごくテキトーなんですが、着物も着られるようになりました。
「洗える着物」でそんなに値段の高くない物を買って、半幅帯と合わせて、稽古で着ています。
着物を着るようになってから、大河ドラマや時代劇の見方が今までと変わりました!
「西郷どん」の北川景子さんの衣装などとても素敵なので、毎回録画です。
その前に暗譜でした・・・。
がんばります。
12月7日は、サントリーホールのブルーローズ(小ホール)で、ガラ・コンサートに出演しました。
なじみ深いホールですが、出るのは初めて。
歌ってみると、ホールの隅々まで音が浸透していくような、素敵なホールでした。
音や表現が自在にコントロールでき、しみじみと感動しながら歌うことができました。
曲は、歌劇『運命の力』より「神よ平和を与えたまえ」と、歌劇『蝶々夫人』より「ある晴れた日に」の、大好きな2曲を選びました。
「神よ平和を与えたまえ」は、オペラの中では洞窟に幽閉されている設定ですが(!)、この日はコンサートなので、黒のドレスに濃紺のジョーゼットのショールにしました。
また、「ある晴れた日に」では、小さな蝶々や草花の柄のついた赤っぽい着物を羽織りました。この着物は、2年ほど前に他界した徳島の伯母が作ってくれたもので、伯母も一緒にホールに連れてきたつもり、です。
昔からの友人たちが観に来てくれていて、終演後に皆で食事をしました。
この時期のサントリーホールはクリスマス・イルミネーションが綺麗で、写真を撮りまくり(笑)
ゲームに出てくる魔法の石みたいな、虹色のクリスタルで出来たクリスマスツリー。
カラヤン広場の滝の前には、正20面体の神秘的なオブジェもありました。
良い思い出ができた、冬の夜です。