夏の宵のピアノ・リサイタル

先週、前田勝則さんのピアノ・リサイタルが、西早稲田のトーキョーコンサーツ・ラボでありました。

このコンサート会場、初めて来ましたが、ちょっとレトロな感じでなかなか趣があります。

自分でも何かで借りられないだろうかとすぐ妄想してしまう私。

 

この日のプログラムは、前半はドビュッシー、後半はラヴェルと三善晃のピアノ・ソナタでした。

夏の宵のフランス音楽は良いです。

前田先生のスタイリッシュな演奏と、淡々とした面白トークで、時間はあっという間に過ぎていきました。

三善晃のピアノ・ソナタは現代曲ですが、なんだかすごかったです。

これは相当の技術がないと弾けない曲だと思いました。

聴いていると、足元から何かが満ちてくるような、不思議な感覚がありました。

 

アンコールの最後は、ドビュッシーの「月の光」。

この曲を聴くと、静かに心が落ち着き、子どものころを思い出します。

 

リサイタルが終わって外に出ると、空にはちょうど半月くらいの明るい月が出ていて、演奏会がまだ続いているような気がしました。