メトの『アドリアーナ・ルクヴルール』

久々に、メトロポリタン・オペラのライブ・ビューイングに行ってきました。

『アドリアーナ・ルクヴルール』は他の劇場では先週で終わっちゃってるんだけど、東銀座の東劇だけは3/7までやっていた。

この演目はどうしても観たかった~。

やってて良かった~。

 

どのキャストも良かったけれど、特に、主役のアンナ・ネトレプコと、恋敵のブイヨン公妃役のアニータ・ラチヴェリシュヴィリが素晴らしすぎた!

11月に『アイーダ』を観たときも思ったんですが、ネトレプコと敵対するメゾ役ができる人って限られるのではないかと思う。

ネトレプコは本当にすごかった。ドラマティックなこの役はぴったりだと思った。

 

マウリツィオ役は、なんでも歌えちゃうピョートル・ベチャワだった。

マウリツィオ君は、結果的に二股かけた感じになっているダメダメなテノールキャラで、それをベチャワがいい感じに演じていた。

 

『アドリアーナ・ルクヴルール』はマイナーなオペラみたいで、あまり上演されないけれど、私は結構好き。

もっとやったら良いのに。

 

幕間のインタビューで誰かが言っていたように、アドリアーナは大スターがやらないと様にならないみたい。メトでも、レナータ・テバルディやモンセラート・カバリエ、ミレッラ・フレーニなど、そうそうたるプリマドンナがこの役を演じているそうです。

 

今回のはドラマ感が半端なく、「オペラを観たな~(嬉)」っていう興奮と充実感で、帰りの雨も気にならなかった。