父の実家の「墓じまい」

先週末、大切な任務があって、徳島に行ってきました。

 

最近増えているという「墓じまい」。

これは諸事情によって管理しきれなくなったお墓を整理して、永代供養にするというものです。

大阪に住む従姉が取り仕切ってくれましたので、私は何も心配せずに参列することができました。

 

お墓の中の人たちにとっては「お引越し」なので、吉日にするみたい。

お天気が良くて、本当に良かった!

(雨天延期だと言われていました。東京から行く私は、雨が降ったらどうしようかと思っていましたよ・・・)

 

段取りとしては、まず住職によるお墓の閉眼供養(魂抜き)があり、業者さん協力のもとお墓から遺骨の取り出し。

その後、中の人たちは、お寺の裏にある納骨堂に安置されました。

そして再び住職による読経。

こうやって書くとたった数行ですが、ここに至るまでに従姉には大変な手間と葛藤があったのだと思います。

 

「墓じまい」って、ご先祖様と縁が切れちゃうようで寂しいことかと思っていたけれど、必ずしもそういうわけではなくて、これからはこの納骨堂にお参りすれば良いらしい。

今まで責任を持ってお墓を守ってきた従姉は、肩の荷が下りたようでした。

 

1時間くらいしてお墓に行ってみると、業者さんによってお墓はすでに解体・撤去されていて、基礎の部分だけになっており、なんだかあっけなかった・・・。

 

前日に、祖母(父方)は実は養女としてこの家に来た、という事実を知らされました。

祖父母ともに、それより前の人たちとは血のつながりはないが家を守ってきたこと、そして祖母の実家のことも聞かされ、ちょっと歴史を調べてみようかなという気になっている。

 

来週から「令和」が始まるけれど、江戸時代や明治時代はそれほど遠い昔のことではない、と思うのだった・・・。