昨晩は、10月17日のコンサート用の合わせがありました。
私が歌う曲は「恋歌~ソプラノとクラリネットのために~」という曲で、詩は「古今和歌集」から「よみ人しらず」の詩が3編、作曲は服部和彦先生です。
☆ひとしれず思えばくるし紅の すえつむ花の色にいでなん
☆紅のはつ花ぞめの色ふかく 思ひしこころ われわすれめや
☆恋しさにわびて魂まどいなば むなしき骸の 名にやのこらん
・・・なんと情感豊かな日本語の世界!
ご一緒するクラリネットの三摩恵里さんは岐阜の方で、とても素敵な音色。
この合わせのために遠くからいらしてくださっています。
心に染み入るような深い音色は、どこか和楽器のようでもあり、二人で演奏していると、時を超え平安時代にタイムスリップしているような気がします。
服部先生の曲は、音も、曲想も、難しいものですが、どうにか歌えるようになると、この世界観をもっと表現したくなります。
不思議な幽玄の世界が上手く伝えられると良いのですが。
合わせの回数は2回でしたが、個人的にはかなり頑張って練習しました(笑)
ホールで歌うとどんな感じになるでしょうか。
また奏楽堂で歌えるのは、楽しみです。