おしゃれマスクの時代

新型コロナウイルスが流行り始めた当初は、「そのうち供給されるだろう」と、不織布の使い捨てマスクを、その名の通り「使い捨て」にしていました。

毎年の花粉症シーズンに備えて、我が家にも多少の備蓄があったのです。

今考えると、あの頃はなんて贅沢だったのでしょうか・・・。

 

そのうち、いつまで経っても、どこにもマスクが売っていなくなり、さすがに焦り始めて、不織布のマスクを「毎日洗って」洗面所に干して、使っていました。

多少問題があるかもしれませんが、無いよりはマシ。

電車に乗るのにも、マスクをしていないと周りの目が怖い。

あまりにも毛羽立ってきたら、廃棄です。

 

テレビでは毎日毎日、マスクが無いと言っていました。

毎日毎日マスクのことを考えさせられる私たち。

マスクや消毒用アルコールを探すのにも疲弊して、もうどうでも良くなっていたあの頃・・・。

SNSで繋がっていた高校時代の同級生が、手作りの布製マスクの記事をアップしていたのです。

 

年に1度の同窓会でしか会わない手芸愛好家の友人ですが、すぐ連絡を取りました。

布製のマスクはウイルス対策には甘いのかもしれませんが、不織布のマスクを何回も洗うくらいなら大差ないだろうし、何よりデザインが可愛い!!

 

まず5枚送ってもらったところ、意外な柄が気に入りました。

写真で良いなと思っていた「薄い紫地に白の水玉」は無難だけどちょっと地味で、「カラフルな恐竜柄」や「野菜柄」が可愛いのです。

マスクの意外性は、着物にも似ているな、と思いました。

 

しばらくすると彼女から「新柄が出来た」と連絡が入りました。

リクエストしてあった待望の「ヒョウ柄」です!

早速手に入れた私は、嬉しくて何枚も写真を撮りました。

マスクがどんどん派手になる私(笑)

マスクのおしゃれは、お化粧をそんなにしなくても、まあまあインパクトのある顔を作れることが分かりました。

着物と同じで、日本人に合う「藍色の古典的な柄」も気に入っています。

 

マスクでおしゃれをする時代が来るとは思わなかった・・・。

 

でも夏は暑い。

ちょうどタイミング良く、彼女から「白レースのを作った」とお知らせがありました。
まだまだマスク生活は続きそうだし、お願いしようかなと思っているところ。