雨の庭園美術館

久々に、本当に久々に、美術館に出かけられました。

「美術館に行く」という行為が、こんなに特別なものになるとは。

 

東京都庭園美術館、開催中の展示は「東京モダン生活」。

年に一度の建物公開展で、旧朝香宮邸そのものに焦点を当てた展覧会です。

写真撮影もOKだったので、貴重な建物内を撮ることができました。

 

レトロで上品な配色の室内は、壁や床の細やかな細工まで、部屋ごとに全部違う、凝った作りになっており、設計者のこだわりが感じられました。それでいて全体を流れる世界観は統一されている。当時の最高の技術を持って作られたのでしょう。

質の良いものは、時を経ても劣化せず、かえって熟成するのだな、と思いました。

人間もこうありたいものです・・・。

 

保存状態が良く、テキスタイルがそのまま残っている部屋もあったのは驚きです。

復元となった部屋も、元のテキスタイルがちゃんと額に入って飾られており、建物ができた昭和初期に思いをはせることができました。

 

個人的には、ロイヤルコペンハーゲンの3匹のペンギンが気に入りました。

めっちゃくっついてる・・・。三密。

このペンギンが展示されている部屋には、フランスのインテリアデザイナー、アンリ・ラパンがデザインした、鮮やかなブルーの壺も展示されていました。

この壷がなんとも素敵なんです。

友人が、この2つと私がたまたま一緒に写っている「奇跡のショット」(笑)を撮ってくれましたので、載せますね~。

 

何か派手な展示物があるわけではありませんが、落ち着いた雰囲気の館内を、静かに時間が流れていく、というひとときでした。

少しずつまたこのような時間が持てるようになったことに感謝したい。