受賞記念コンサート、無事終了

9月6日、サントリーホールブルーローズにて、2020年度「国際芸術連盟音楽賞」の受賞記念コンサートが無事に終了しました。

 

当日は、大きな台風が九州に近づいており、その影響を受けて関東地方も雨風の強い時間帯があったのですが、コンサート前後はどうにかお天気がもちました。

私も元気で舞台に立つことができ、近隣のお客様を中心に、来られた方には聴いていただくことができたのです!

とにかく実現できて良かった!

 

もうこれだけで充分なのですが、ちょっとだけその日の話を書きますね。

 

開演前に、20分ほどの短い舞台上リハーサルがあり、久々にホールで歌ってみた私は、感激すると同時に、ホールの響きに自分の声を調整しなければならないことに気づき、大変焦りました(汗)

練習場所がずっと狭い空間だったため、感じ方がだいぶ違うのです。

本番までにはどうにか調整し、ホールの隅々まで声が行き渡る感覚が戻ってきましたが、「時々は広い空間でも歌ってみなければいけないな」と思った次第です。

 

また、コロナ禍の中でのコンサートは、来るお客様にもそれなりの覚悟が要りますが、陰で支えるスタッフさんたちの苦労も、並々ならぬものがありました。

通常業務に加えて、消毒作業などのコロナ対策業務がいっぱいあるのです。

こんなにたくさんの人たちの協力を得て、整えられた環境で歌える私は何と幸せなんだろう。

でも、こんな対策をしなくても普通に安心してコンサートができる日が戻ってきてほしい。

 

歌っている間は、その一瞬一瞬が大切です。一曲一曲キャラクターの違いが出せるように、心を込めて歌いました。

伝わっていますように。

 

舞台上からはお客様が見えるのに、終演後のロビーでご挨拶することは禁じられていました。残念でしたが、これもコロナ対策のため、仕方ありません。

しかし。コンサートの次の日、渋谷をぶらぶらしていたら、なんとお客様のひとりにばったり遭遇!

テレビ局時代からの友人で、まさかこんなところで会うとは、とお互いにびっくりです。

世間話をすることもでき、コンサートの感想も直接聞くことができ、勇気が出ました。

 

この1ヶ月半は、伴奏者の阿部智子さんに励まされつつ、久しぶりに真剣に音楽に向き合うことができた、楽しくも貴重な日々でした。

コロナ禍の鬱々とした世界で目標を見失いそうになっていた私ですが、もう少し頑張ってみようかな、と思いました。