隠岐の島に行ってきた

11月下旬、島根県の隠岐の島まで行ってきました。

久々の飛行機を乗り継ぎ(羽田→伊丹→隠岐)、午後3時ごろ、どうにかこうにか隠岐の島に辿り着く。が、よく調べてこなかったため、島内での移動手段が不明。

メインの目的は、次の日のオペラ「愛の妙薬」だったのですが、関係者は準備に忙しく、とても私の相手をしている暇はなさそう。

 

私が、ホテルの気さくなお姉さんに「ローソク島というのだけは絶対見たい」と言い張ったため、タクシー会社に相談してくれて、「まずローソク島を目指し、その後、夕刻の西海岸線をタクシーで南下してくる」ことになりました。

ひとりで乗るのはちょっと贅沢だと思ったけれど、周りに誰もいないし、まあ良いか。

ガイドブックなどでは、ローソク島に夕日が灯る写真をよく見かけるのですが、これは遊覧船に乗らないと撮れない写真らしく、遊覧船は4月~10月までしか運航しておらず、しかも100%撮れるというものでもないらしい。

今回は、遠くにローソク島が見られて、海辺ではタクシーの運転手さんに小さな黒曜石を拾ってもらいました。

 

それからはひたすら西側の海岸線を下ってきたのですが、「油井の前の洲」という場所の、水平線に沈む夕陽は、それはもうカレンダーレベルの美しさ!

若き日を過ごした瀬戸内海の夕陽がずっと好きだったのですが、日本海の夕陽もまた素晴らしいです。夕陽だけを集めてある写真集があるけど、分かるわ~。

この日は特に天候に恵まれ、何もかも忘れてただひたすら感動しました。

 

さらに海岸線を下ると「那久岬」に着き、このあたりまで来ると夕陽が真っ赤になって、今にも水平線に溶けていこうとしている光景が見られました。

いろいろと辛いことや釈然としないこともある毎日ですが、そういうことも、もういい。

自然は偉大。

 

次の日は早起きして、ホテル近くの海辺を散歩したり、「玉若洲命(たまわかすみこと)神社」まで片道30分くらいかけて歩いて行ったりしました。隠岐は「神々の島」と言われるだけあって、それはそれはたくさんの神社があるのですが、後から聞いた話によると、「玉若洲命神社」にお参りするだけで隠岐の神社をすべて回ったことになるらしい。偶然とはいえ、なんて便利なんだ。

 

あと、魚介類は、お刺身でも煮ても焼いても、すべて美味しかったです。

唯一ひとりじゃなくて他の人たちと一緒に食べた海鮮丼を載せておきます。

 

あの夕陽をまた見るために、そして隠岐の日本酒「高正宗」を片手にあの新鮮な魚介類を味わうためにまた行ってみたい。なんだか懐かしいような場所でした。