青もみじの京都をバスで行く

先日、京都で「潤いと癒しのリフレッシュ体験コース」っていう定期観光バスに乗ってきました。これだけ見ると、「もしかしてエステ?それとも温泉?」って思うのだけれど、違うよ(笑)!

青もみじと竹林を思う存分堪能できる、素敵なコースでした。結果的に心のエステになったかな。

 

まず地蔵院。竹林の中に境内がある、細川家ゆかりのお寺だそうです。真っすぐに伸びる竹や青々としたもみじは、それだけで気分を爽快にしてくれます。襖絵のある部屋も、開放的で清々しかった。

一見ハートの形にも見える「猪目窓」がある茶室。ここからの風景を上手に撮るコツを教えてもらって、私も挑戦してみました。

 

次は鈴虫寺。正式名は妙徳山華厳寺。地蔵院からそんなに離れていないので、歩いて行けました。

平日の日中にもかかわらず長蛇の列で、人気の高さが伺えます。やっと書院にたどり着くと、大音量で合唱する鈴虫たちの声の中、副住職の爆笑「鈴虫説法」がスタート。

まるで落語みたいな面白さなのですが、面白いだけじゃなくて心に染みて、狭量な自分を反省しました。

「お願いごとは“身の丈に合ったこと”でなければなりません」ということなので、その方向に沿ってお地蔵さまにお願いをします。ここのお地蔵さまは、住所・氏名・お願いごとを伝えると、わざわざ家まで来てお願いをかなえてくれるそうです!そのために草鞋を履いているのだとか。

 

ランチは清凉寺(嵯峨釈迦堂)の中にある「竹仙」で、豆腐懐石料理でした。冷やし豆腐(冬は湯豆腐らしい)は目にも楽しく、こういうお料理を見ると、「日本に生まれて良かったなぁ」としみじみと思うのです。

 

清凉寺では特に、お釈迦様の体内に絹で作った五臓六腑が納められている、という話が衝撃的でした。

これは当時の中国の僧侶によってなされているので、中国では千年以上も前に人体の内部(いわゆる解剖学)に関する知識があった、ということの裏付けになるのです。レプリカが展示されており、見入ってしまいました。仏像を写実的に、より人体に近づけようとしたのでしょうか。

 

その他、祇王寺など、今回は洛西で新緑の京都を堪能しました。

青もみじと竹林は写真を撮りすぎて、どれがどこだか分からなくなったくらい(笑)