オペラ『トスカ』と室内楽の夕べ

 3月3日の「オペラ『トスカ』と室内楽の夕べ」無事に終わりました。

もう6日も前のことだけど。

御礼のメールを出したり、衣装を返したりしているだけで、どんどん日にちが経ってしまって・・・。

 

本番が近づくと、頭の中で、やらなければいけないことと出来ていないことが、ごちゃごちゃ、ぐるぐるになりまして、時間がいっぱい欲しいような、いや、勢いで早く終わって欲しいような、楽しいような、苦しいような、毎日複雑な気分でした。

「なんとかなる、なんとかならないかもしれないけど、なんとかするのだ!」と自分に言い聞かせながら頑張りました。

 

コンサートの構成としては、前半の室内楽はピースフルな音色で癒されてほしく、後半のオペラではサスペンスドラマで興奮してほしいわけでした。

今回はナレーションの台本も書きました。オペラを初めて観る人にも分かりやすくなるように、なおかつ『トスカ』が単なる恋愛ドラマで終わらないように、政治的な背景を織り込むなど工夫しました。

 

本番の日に至るまでいろんなことがありましたが、とにかく予定通り公演が出来て、本当に良かった。もう、これに尽きます。

リハを聞きながら、舞台袖で何だか泣きそうになってしまいました。

いかん、いかん、これから本番なのに、と思ったりして。

 

今回は最終的には、私の「推し」の人ばかりをお願いできましたので、個人的にも大満足です。

第1部~第2部を通して、良い音、良い声、音楽的な表現も素晴らしい方たちばかりなので、「一番幸せなのはそばで聴いている私かも」と思ったりしていました。

第2部のオペラは、練習でご一緒していましたので、特に強い思い入れがありました。

カヴァラドッシには華やかでかつ革命家なので芯の強い声、スカルピアには悪の要素があるけれど身分の高い人なのでノーブルな深い声、の方をお願いできました。

ピアノの河崎恵さんは、練習会場に置いてあるヤマハの古いアップライトからオーケストラの音を紡ぎ出せるツワモノです。

私の取り掛かりが遅かったため、最初は演奏会形式を予定していましたが、演技がつき、お客様にも楽しんでいただけたのではないかと思います。私たちも楽しかったです!

 

今は、共演者、スタッフ、全ての人にありがとうを言いたいです。

来てくださったお客様もありがとうございました!